なぜ薄毛になるのか
多くの男性を悩ませる“抜け毛・薄毛”の問題。
生活習慣の変化などが影響し、最近では女性も薄毛を気にされる方が多いようです。
なぜ人は薄毛になってしまうのでしょうか?
今回は、抜け毛・薄毛のメカニズムと原因を分かりやすく解説していきます。
薄毛の多くはAGAが原因
AGA(男性型脱毛症)とは、成人男性に多く見られる、髪が薄くなる状態のことです。
AGAに悩む方は全国に1,260万人いるといわれ、薄毛や抜け毛に悩む男性のほとんどがこのAGAにあたるといわれています。
▼AGAのメカニズム
頭皮にある毛乳頭には「テストステロン」という毛を太く発毛させる男性ホルモンが存在します。
AGAはこのテストステロンが毛根近くの皮脂腺から分泌される「5αリダクターゼ」という酵素と結びつき、ジヒドロテストステロン(DHT)という強力な男性ホルモンに変化することで発症します。
DHTには血流を低下させ髪の毛への栄養補給を阻害する作用があるため、ヘアサイクルが乱れ、髪が太くなる前に抜け落ちることで薄毛が進行する仕組みです。
▼AGAによる薄毛の傾向
AGAには脱毛の進行タイプがいくつか存在します。額の生え際から後退していくケース、頭頂部から薄くなるケースが主で、これらが混合して引きおこるタイプもあります。脱毛の種類には個人差がありますが、特に頭頂部が薄くなりやすい傾向にあるようです。
AGAの原因は遺伝だけではない!
一般的にAGAの発症は遺伝によるところが大きいといわれています。しかし、じつは薄毛遺伝子を受け継ぐ確率は25%程度しかありません。
髪の毛や頭皮を健康に保つためには、栄養バランスの取れた食事や頭皮のケアがとても大切です。頭頂部が薄くなっている場合、生活習慣の乱れや間違ったお手入れが影響していることも考えられます。
例えば、偏った食生活は頭皮の栄養不足の原因に。また、肌に合っていないシャンプーの使用などが、フケや頭皮の炎症のきっかけになることも珍しくありません。
その他、運動不足やストレス、喫煙による血行不良が毛根への栄養を妨げ頭皮環境の悪化をまねく可能性もあります。
AGAは進行性です。ケアせずにほうっておくと抜け毛は増え続け、髪の毛はどんどん薄くなっていきます。抜け毛を予防して健康な髪の毛を守るには早めのケアが大切です。
抜け毛が気になりはじめたら、まずは上記のような生活習慣や日ごろの頭皮ケアを一度見直してみましょう。サプリメントや育毛剤など普段の生活に取り入れやすいアイテムを導入するのもおすすめです。